アニメ『天元突破グレンラガン』について、個人があれこれつづるブログです。オフィシャルとは関係ありません。
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公式ムックでは、ヴィラルの語源は「ライバル」、エンキの語源は「塩基」です。
『オトナアニメvol.5』のインタビューでも、監督が「エンキ・ビラルになったのはホントに偶然」ときっぱりおっしゃってますし。
でもいろいろ気になる……ので、今のところわかっている範囲だけメモしておきます。
『オトナアニメvol.5』のインタビューでも、監督が「エンキ・ビラルになったのはホントに偶然」ときっぱりおっしゃってますし。
でもいろいろ気になる……ので、今のところわかっている範囲だけメモしておきます。
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ほとんどの登場人物の名前の由来は、小学館発行公式ムックの中の「天元突破グレンラガン・ディクショナリー」を見ればわかるのですが……
なぜか「ロージェノム」の由来が、上巻(基礎工事編)にも下巻(最終発掘完了編)にも載っていません。
もっとも手元にあるのは初版第3刷(上巻)と初版第1刷(下巻)なので、その後の版で追加されたのかも?
『オトナアニメ vol.5』のインタビューで今石監督が、「ゲノムの王様」という意味だとおっしゃっています。ロード・ゲノム(Lord Genome)→ロージェノム。
ロード・オブ・ザ・リングは指輪王だったなぁ。
ゲノムはGene(ジーン、遺伝子)とChromosome(染色体)の造語。
なぜか「ロージェノム」の由来が、上巻(基礎工事編)にも下巻(最終発掘完了編)にも載っていません。
もっとも手元にあるのは初版第3刷(上巻)と初版第1刷(下巻)なので、その後の版で追加されたのかも?
『オトナアニメ vol.5』のインタビューで今石監督が、「ゲノムの王様」という意味だとおっしゃっています。ロード・ゲノム(Lord Genome)→ロージェノム。
ロード・オブ・ザ・リングは指輪王だったなぁ。
ゲノムはGene(ジーン、遺伝子)とChromosome(染色体)の造語。
・小説4巻に出て来たナンダ級とヴァースキ級は、どちらもインド神話のナーガラージャ(蛇神)の名前。仏教の八大竜王にも取り入れられた。
・インド神話の「ナンダ」は歓喜という意味があるらしい。仏教では「難陀(なんだ)」。
・「ヴァースキ」は、ヒンドゥー教の天地創造で乳海をかきまぜるときに使われた大蛇の名前。仏教では「和修吉(わしゅきつ)」。
★「八大竜王なんだから、あと6体出て来てもよかったじゃん……!」と思いました(^_^;)
・インド神話の「ナンダ」は歓喜という意味があるらしい。仏教では「難陀(なんだ)」。
・「ヴァースキ」は、ヒンドゥー教の天地創造で乳海をかきまぜるときに使われた大蛇の名前。仏教では「和修吉(わしゅきつ)」。
★「八大竜王なんだから、あと6体出て来てもよかったじゃん……!」と思いました(^_^;)
小説3巻で、中島かずきさんがやたらとロシウを美形扱い(?)しているのを読んで、「たぶん中島さんの頭の中ではロシウは『髑髏城の七人』の蘭兵衛なんだろうなー」と考えていたのですが……
先日、中島さんがエッセイの中で『ジーザス・クライスト・スーパースター』にふれているのを読んだら、「ひょっとして、中島さんは3部でロシウに(主人公を裏切る)ユダをやらせたかったのだろうか?」と思いつきました。
(『ジーザス〜』はアンドリュー・ロイド=ウェバー作曲、ティム・ライス作詞の有名なミュージカルで、キリストの受難を裏切り者ユダからの視点で描いています)
「いやなんでそこで殺そうとするのかわかんないんですけど!」
「そんなに悩むなら止めときゃいいだろ!」
とつっこみたくなるあたりが、似ているなあって。
ユダといえば史上最大の裏切り者ということになってます。
ロシウってたぶん最初から「裏切る」ために作られたキャラだったんだろうなー。
最後に死んだり精神崩壊という終わり方でなくて、ほんっとによかったです……
先日、中島さんがエッセイの中で『ジーザス・クライスト・スーパースター』にふれているのを読んだら、「ひょっとして、中島さんは3部でロシウに(主人公を裏切る)ユダをやらせたかったのだろうか?」と思いつきました。
(『ジーザス〜』はアンドリュー・ロイド=ウェバー作曲、ティム・ライス作詞の有名なミュージカルで、キリストの受難を裏切り者ユダからの視点で描いています)
「いやなんでそこで殺そうとするのかわかんないんですけど!」
「そんなに悩むなら止めときゃいいだろ!」
とつっこみたくなるあたりが、似ているなあって。
ユダといえば史上最大の裏切り者ということになってます。
ロシウってたぶん最初から「裏切る」ために作られたキャラだったんだろうなー。
最後に死んだり精神崩壊という終わり方でなくて、ほんっとによかったです……
アダイ村+3部の原型って、トム・ゴドウィンの『冷たい方程式』ですよね?
あちこちで引用されたりパロディが作られている、古典的SFのお題のひとつです。
ウィキペディア見たら「『方程式もの』リスト」を作っている人がいましたよ。すごいなぁ。
「極限状態で、多数の人の命を救うために一人の(何も悪いことをしていない)人間の命を犠牲にしなければならない、さあどうする?」……というお話です。
公式ムックで中島かずきさんが、アダイ村の元ネタは『龍の子太郎』だと言っていましたが、こちらは松谷みよ子が日本各地の民話を題材に書いた童話。
すっげー意訳しますと、
「食料不足の村で、お腹のすいたお母さんが、3匹の魚を、他の人に分け与えず一人で食べてしまう。天罰が下ってお母さんは龍になり、暗い湖の底で暮らすことに。息子の太郎は冒険の末にお母さんの元にたどり着き、『そんなのお母さん悪くないじゃん! みんなビンボが悪いんや! 山をぶっ壊してこの湖を埋めて田んぼにしちゃおうぜ!』と言って、お母さんの背に乗って、一緒に山に体当たりするのだった。」
……というお話です(言葉はかなり違います。すみません)。
ここで「神様ごめんなさい。お母さんを許してください」と祈ったりせず、「そんなことで罰を当てる方がおかしいじゃん!」という展開になるところが、たぶん、グレンラガンにつながっていると思います。
あちこちで引用されたりパロディが作られている、古典的SFのお題のひとつです。
ウィキペディア見たら「『方程式もの』リスト」を作っている人がいましたよ。すごいなぁ。
「極限状態で、多数の人の命を救うために一人の(何も悪いことをしていない)人間の命を犠牲にしなければならない、さあどうする?」……というお話です。
公式ムックで中島かずきさんが、アダイ村の元ネタは『龍の子太郎』だと言っていましたが、こちらは松谷みよ子が日本各地の民話を題材に書いた童話。
すっげー意訳しますと、
「食料不足の村で、お腹のすいたお母さんが、3匹の魚を、他の人に分け与えず一人で食べてしまう。天罰が下ってお母さんは龍になり、暗い湖の底で暮らすことに。息子の太郎は冒険の末にお母さんの元にたどり着き、『そんなのお母さん悪くないじゃん! みんなビンボが悪いんや! 山をぶっ壊してこの湖を埋めて田んぼにしちゃおうぜ!』と言って、お母さんの背に乗って、一緒に山に体当たりするのだった。」
……というお話です(言葉はかなり違います。すみません)。
ここで「神様ごめんなさい。お母さんを許してください」と祈ったりせず、「そんなことで罰を当てる方がおかしいじゃん!」という展開になるところが、たぶん、グレンラガンにつながっていると思います。
「百万匹の猿の手よ、祈れ、三つの願いを。繁栄と享楽と、いや、今はただ生存を。」
18話で放映された、19話「生き残るんだどんな手段を使っても」の次回予告です。自分が一番最初にグレンラガンに転ぶきっかけとなったのが、たぶんこれだと思う。
自分は、本放送時は見たり見なかったりだったんですね。
ここ数年、日曜朝は、お子様向けアニメをつけっぱなしにしながら朝ごはんを食べるのが習慣化していて、グレンラガンも、そんなふうに何となく見ていたアニメの一つでした。
たぶん2部のあたりからちょこちょこ見ていたような気もするけど、はっきり意識して見たのは14話。グレンラガンがダイガンドをグッと押し返すところで「あ、面白い」と思った。
でもその後3部になって、暗くてつまらなくなったなーと思っていた。
そんな自分が思わず振り返ってしまったのが、「百万匹の猿の手」という言葉。
「ああ、サルが芋洗う話ね……」とぼんやり思ったものの、はっきり思い出せない。なんだか気になる。モヤモヤする。どこかで読んだ言葉なのに、何か違う。
心当たりの本が手元になかったので、調べましたよ、ネットつけて! ウィキペディアとかで!
「なんだ、百万匹じゃなくて『百匹目の猿現象』じゃん! 『猿の手』はイギリスのホラー小説じゃん! 2つをひっかけた、ただのダジャレかよ! 人騒がせな……」
しかしそこでふと思う。
なんなんだ、このアニメ。
なんで日曜朝のお子様向けアニメの、しかもたかが次回予告が、進化論でニューエイジでホラーなんだ?? しかもダジャレだし……
ちなみに「繁栄と享楽と○○」も、元ネタがありそうなのに、どうしてもわからない(^_^;)
18話で放映された、19話「生き残るんだどんな手段を使っても」の次回予告です。自分が一番最初にグレンラガンに転ぶきっかけとなったのが、たぶんこれだと思う。
自分は、本放送時は見たり見なかったりだったんですね。
ここ数年、日曜朝は、お子様向けアニメをつけっぱなしにしながら朝ごはんを食べるのが習慣化していて、グレンラガンも、そんなふうに何となく見ていたアニメの一つでした。
たぶん2部のあたりからちょこちょこ見ていたような気もするけど、はっきり意識して見たのは14話。グレンラガンがダイガンドをグッと押し返すところで「あ、面白い」と思った。
でもその後3部になって、暗くてつまらなくなったなーと思っていた。
そんな自分が思わず振り返ってしまったのが、「百万匹の猿の手」という言葉。
「ああ、サルが芋洗う話ね……」とぼんやり思ったものの、はっきり思い出せない。なんだか気になる。モヤモヤする。どこかで読んだ言葉なのに、何か違う。
心当たりの本が手元になかったので、調べましたよ、ネットつけて! ウィキペディアとかで!
「なんだ、百万匹じゃなくて『百匹目の猿現象』じゃん! 『猿の手』はイギリスのホラー小説じゃん! 2つをひっかけた、ただのダジャレかよ! 人騒がせな……」
しかしそこでふと思う。
なんなんだ、このアニメ。
なんで日曜朝のお子様向けアニメの、しかもたかが次回予告が、進化論でニューエイジでホラーなんだ?? しかもダジャレだし……
ちなみに「繁栄と享楽と○○」も、元ネタがありそうなのに、どうしてもわからない(^_^;)
グレンラガンは「過去作品へのオマージュ」で出来ているといいます。
1部は70年代、2部は80年代、3部は90年代、4部は現在00年代のロボットアニメの集大成、を目指していたと。
もっとも途中からそれにはこだわらなくなったそうですが。
ロボットアニメをはじめ『明日のジョー』『宇宙戦艦ヤマト』『仁義なき戦い』などの映像作品の影響はもちろん、セリフのはしばしにも、いろんなジャンルのパロディが入っています。
そもそも登場人物の名前が全部ダジャレだし。
メカや必殺技の名前にも、塩基の種類やら陰陽五行説やら破軍の星やら大聖堂やら箱船やらサンスクリット語やら、バンバン入ってるし。
で、劇場版を見た後DVDを見直しているついでに、グレンのいわゆる「元ネタ」について書こうと思ったんですが……無理でした。
だってもう、第1話から、元ネタありのてんこ盛りなんだもん。
たとえば「狭い地下には住み飽きた」は1922(大正11)年に流行した『馬賊の唄』、「若者は地上を目指せ」は1967年発行のベストセラー『青年は荒野をめざす』(五木寛之)、そもそも「グレン団」自体が「愚連隊」から来てるのはわかるけど、元ネタをよく知りません。
豚で脱走は『明日のジョー』から来てるらしいけどよく知りません。
これが日曜朝のお子様向けアニメとして放映されていたというのがすごいと思う。
1部は70年代、2部は80年代、3部は90年代、4部は現在00年代のロボットアニメの集大成、を目指していたと。
もっとも途中からそれにはこだわらなくなったそうですが。
ロボットアニメをはじめ『明日のジョー』『宇宙戦艦ヤマト』『仁義なき戦い』などの映像作品の影響はもちろん、セリフのはしばしにも、いろんなジャンルのパロディが入っています。
そもそも登場人物の名前が全部ダジャレだし。
メカや必殺技の名前にも、塩基の種類やら陰陽五行説やら破軍の星やら大聖堂やら箱船やらサンスクリット語やら、バンバン入ってるし。
で、劇場版を見た後DVDを見直しているついでに、グレンのいわゆる「元ネタ」について書こうと思ったんですが……無理でした。
だってもう、第1話から、元ネタありのてんこ盛りなんだもん。
たとえば「狭い地下には住み飽きた」は1922(大正11)年に流行した『馬賊の唄』、「若者は地上を目指せ」は1967年発行のベストセラー『青年は荒野をめざす』(五木寛之)、そもそも「グレン団」自体が「愚連隊」から来てるのはわかるけど、元ネタをよく知りません。
豚で脱走は『明日のジョー』から来てるらしいけどよく知りません。
これが日曜朝のお子様向けアニメとして放映されていたというのがすごいと思う。
〈カテドラル(大聖堂)は「司教の座る椅子」を意味するラテン語名詞cathedra(カテドラ)から派生しているのだという。〉山田正紀『神狩り2 リッパー』より
読むもの見るものにちょっとでもグレンラガンにつながるものを見つけては、喜んでいる今日このごろ。
公式ムック下巻収録の最終話の絵コンテで、結婚式のシーンに「ロシウ神父」と書きこまれていたのが気になっていました。
司祭さんと神父さんと司教さんはどこが違うのか?
以下、ざっと調べた覚え書き。
くれぐれも、グレンラガンとキリスト教は関係ないですからね。
・神父はカトリックの僧侶で、司祭の同義語らしい。
・カトリックの聖職者は、大司教・司教・司祭・助祭、と階級があるらしい。
・プロテスタントは牧師だけで、厳密には牧師さんは「聖職者」ではないらしい。
たぶん宗派によっても違うと思うので、間違ってたらごめんなさい。
読むもの見るものにちょっとでもグレンラガンにつながるものを見つけては、喜んでいる今日このごろ。
公式ムック下巻収録の最終話の絵コンテで、結婚式のシーンに「ロシウ神父」と書きこまれていたのが気になっていました。
司祭さんと神父さんと司教さんはどこが違うのか?
以下、ざっと調べた覚え書き。
くれぐれも、グレンラガンとキリスト教は関係ないですからね。
・神父はカトリックの僧侶で、司祭の同義語らしい。
・カトリックの聖職者は、大司教・司教・司祭・助祭、と階級があるらしい。
・プロテスタントは牧師だけで、厳密には牧師さんは「聖職者」ではないらしい。
たぶん宗派によっても違うと思うので、間違ってたらごめんなさい。
ダンテの『神曲』は地獄篇・煉獄篇・天国篇に分かれていますが、3つとも全て最後は「星々」という言葉で終わっているそうです。
これもまたグレンを思い出しちゃいますね。
「ああそうだ。螺旋の友が待つ星々だ」を。
これもまたグレンを思い出しちゃいますね。
「ああそうだ。螺旋の友が待つ星々だ」を。
シモニアの語源は魔術師シモンから来ているそうです。キリストの弟子ペテロさんと同時代の人で、金を出すから奇跡の起こし方を教えてくれと言って、キリストの弟子達に思いっきり軽蔑されます。そしてペテロさんと奇跡勝負(?)して、空を飛んでみせますが、負けて墜落します。かなりカッコ悪い人です。
でも本当は、初期キリスト教のライバル宗教団体の指導者だったんじゃないかな、っていう説もあるそうです。
キリストの弟子達のカッコ良さを強調するために、わざと伝承ではカッコ悪く描かれたのかも、とか。
ちなみにキリストの一番弟子のペテロさんも、ペテロはキリストさんにつけてもらったニックネームで、漁師やってた頃の本名は、シモンさんだそうです。
【公式では】グレンのシモンは日本語の「下」が由来です。キリスト教とは関係ありません。
でも本当は、初期キリスト教のライバル宗教団体の指導者だったんじゃないかな、っていう説もあるそうです。
キリストの弟子達のカッコ良さを強調するために、わざと伝承ではカッコ悪く描かれたのかも、とか。
ちなみにキリストの一番弟子のペテロさんも、ペテロはキリストさんにつけてもらったニックネームで、漁師やってた頃の本名は、シモンさんだそうです。
【公式では】グレンのシモンは日本語の「下」が由来です。キリスト教とは関係ありません。