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アニメ『天元突破グレンラガン』について、個人があれこれつづるブログです。オフィシャルとは関係ありません。
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えー、のっけからあやまります。

ごめんなさいっ!!!!!!

自分は螺巌篇で、まったく感動出来ませんでした。
グレンファン失格ですね(- -;)

帰ってきて、公式ブログはじめ他の方々の感想を読みあさったら、みなさん褒めちぎっているので、「ああ、やっぱり自分の方がおかしいのか……」と思いましたが、正直、今までグレンラガンを見てここまで感動できなかったのは、初めてでした。自分でもびっくりしました。

以下、ネタバレ含む感想です。
ガッカリ感想なので、「感動した!」という方は、不愉快な思いをしてしまうと思うので、回避してくださいね!


ガッカリ感想も読んでみたいという方だけ、つづきからどうぞ。
かつてないほどの長文になってしまいました……
本当にすみません……







■確かにびっくりでした。
「死ぬはずのゾーシィたちが死ななかった」だけで、その後のドラマが何一つ、頭に入ってこなくなっちゃったんですよ!

「あれっ? あれっ? いつ死ぬの?」と思っているうちに、数々の重要なシーンが流れて行っちゃって、何一つ泣けないうちに、エンディングになっちゃった!

ギミーとキタンの会話・キタン特攻・多元宇宙のアニキ・結婚式・カミナとニアのお墓が並んでいるシーンなどなど、今まで何度見ても必ず泣きそうになっていたこれらのシーンで、まったく心が動かなかったのは、今回が初めてでした!
すべてが冗談に見えてしまいました。

■一番のウリの「天元突破しすぎだろ!」のシーンも、最初の1〜2回は笑えたのですが、テンポがもったりしていて、途中で飽きてしまいました。もっとバン!バン!バン!と、次から次へと出てきてほしかった。メカをじっくり描きたかったのはわかるのですが……。
メカの名前も、最初の方はひねってあるのにグラパールのあたりはそのままだったので、どうせならだんだんひねりがひどくなる方向へ行ってほしかった。
そしてもう、いっそのこと、アニキの姿が最終形態で、「天元突破カミナ」とテロップが出て、そのまま歯ぁ食いしばれパンチでやっつけてしまってもよかったのではないかと。

■他の細かい不満としては、

★ニアのカミナへの語りかけをナレーションにする手法は、最初うまいなぁ! と思ったけど(最後にヨーコに日記帳を渡すところもよかったけど)、「拝啓」はいらなかったんじゃ?
アンチスパイラルと対峙するシーンでまで「拝啓」と言われて、ずっこけそうになった。

★予告で「百万匹の猿」という言葉がなくなっていたので、不吉な予感はあったんですが、見事的中してしまった。人口の話はまるっと削られ、アンネは単なる可愛い赤ちゃんに。

★TV版で「3部のロシウをこんなに悪者に描かなくてもいいのに」「本人は私利私欲を捨てて皆のためにがんばってるだけなのに、気の毒に」なんて思ってた自分は、ぬるかった。
そうか、とことん悪役になってこそのロシウだったのか!
ロシウが悪役に徹してこその3部だったのか!!

地下に逃げた人が助からないことを知らず、カミナシティの住民をちゃんと「全員収容」してからアークグレンを発進させるロシウは、ただのちょっと間抜けな良い人になっていました。ニアもシモンもダヤッカも、みんなセリフでロシウを弁護してるし。 自殺を止めるのがキノンというのは面白かったけど、そういうギャグはドラマCDでやってください。
というより、螺巌篇のロシウは自殺する必要なかったんじゃ? せいぜいシモンに死刑判決を下したことぐらいでしょ、劇場版ロシウが自分を許せないようなことって。シモンが許してくれたらもう自殺する必要ないでしょ。

TV版ロシウは、シモン+推定82万3200人を殺すと決意したんですよ!
(このやりすぎ感こそがグレンラガン)!

TV版では、確かに自殺はいかんが、これじゃあ死にたくもなるよな……と思えたけど、劇場版ロシウはただの甘い坊ちゃんに見えました。

だいたい尺がないのに、なんでわざわざリクライニングシートで襟をはだけなきゃならないんだ。やっぱりしょせんは腐向けキャラだったのか。ついでに多元宇宙でカミナとキタンがいちゃつくところも腐向けサービスなのか。こんなところで腐女子に媚びないでくれよっ……!(泣)男の物語じゃなかったのかよっ……!(号泣)
<追記>↑この項については失言だったと思っています。読んで不愉快な気持ちになられた方がいたら申し訳なく思います。詳しくは別記事をご覧ください。

★3部好きとしては、あのどうしようもないぎりぎりの状況まで追いつめられる感じがなくなったのは残念でしたが、「危機を招いたのはシモンの戦いの結果だった」がわかりやすく描き直されていたのは嬉しかったです。
黒ニアがわかりやすく解説してくれたり、酒場で大グレン団が市民にののしられたりシモンが刑務所でいじめられたりのシーンの追加はよかった。好きではなかった投石シーンもなくなっていたし(あれがあると、市民が責めているのはシモンでなくロシウに見えてしまうので)。
刑務所が地下深くに変更されていたのもよかったけれど、一瞬、穴掘り脱獄を期待しちゃったじゃないですか。そして紅蓮篇オーディオコメンタリーを聞いたばかりだったので、ヴィラルの鼻血が1本か2本か、そればかりが気になってしまった。

★ロージェノムのハッキングは、喜んだ人が多かったようですが、残念ながら自分は笑えませんでした。あそこで流れが中断しちゃう感じがいやで。

★大好きな「むずかしい話で寝てしまう大グレン団」も、モニタ越しだと笑えませんでした。

★はりつけにされているニアの柔肌や、ヨーコとニアの揺れる乳首に気をとられて、そのあたりのセリフがまったく記憶にありません。サービスはいいけど、決めゼリフのとこはやめてください……どこか別の箇所でやってください……(泣)

★TV版で不満だった、ヨーコの「これで全員そろったわね」「顔の出てこないグラパール隊」「十把一絡げの脇役たちの多元宇宙」「キタンを忘れているキヨウとキヤル」「ロシウに後は頼んだぞと言いながらギミーにコアドリルを渡すシモン」などなどは、そのままで、ガックリでした。小説で補完してくれてたから、期待してしまっていました。あれだけキタンをフィーチャーしたんだから、「お兄ちゃん……!」ぐらいあってもよかったのに〜!

★そして音楽が、合わない。
しょこたんの『Magic Time』収録の「空色デイズ -天元突破EDITION-」は、合わない。もともと4つの曲をつなげてあっちへ行ったりこっちへ行ったりする曲だから、単独で聞くと好きだけど、盛り上がるドラマのBGMには、合わない。
<追記>↑ここ間違いです。映画に使われていたのは「空色デイズ -天元突破EDITION 螺厳篇-」で、『Magic Time』収録の「空色デイズ -天元突破EDITION-」とは別物です。イントロがTV版の空色デイズと違っていたので勘違いしました。すみません。

「Love Conservative」が、なかった!!!!! これが一番悲しかったかも。
そして最後の最後に「仕方ねえ! 1分20秒だけ媚びてやる」は、もう、絶望的に合わないと思った……これから続くという感じにしたいのなら、せめて、「お前の×××で天を衝け!! ~初めて見た地上 ver.~」にしてください……

*****

■パンフレットのインタビューを読むと、どうも監督も中島さんも、吉成曜さんに「TV版と同じにするの?」と言われたり、紅蓮篇最後の新作カットの盛り上がりを見て、何とかTV版と違うクライマックスにしたかったみたいです。
それはいいんだけど、どうせならTV版のストーリーを一通り駆け抜けてから、その後に新たなシーンを追加してほしかったです!
結末を知っていると、「まだ最終決戦のシーン? いつまで続くの?」になっちゃって。

今までさんざん「展開早っ!」「もう次へ行くのかよっ!」とつっこみつつ見ていたグレンラガンで、まさか「まだ……?」と思う日が来るとは、思いませんでした。

紅蓮篇の新作が盛り上がったのは、あの部分を一番最後に持ってきてたからだと思うんです。
しかもどこまでが紅蓮篇になるのか、どこがラストシーンになるのか、観客はわからない状態だったじゃないですか。
今回はアンスパさんを倒した後、「結婚式」「20年後」で締めるだろうということは、すでにわかっていたわけです(そこを変えてきたら逆にすごいと思ったけど)。
だから、アンスパさんとのバトルをいくら伸ばしても、派手にしても、次に「結婚式」になるのはわかりきっちゃってるから、「結婚式まだなの? バトル長いなぁ」って気持ちになってしまったんですよ……

あああ、グレンラガンで「バトル長いなぁ」なんて思う日が来るなんてえええ!(絶望)

どうせ新作バトルを追加するのなら、アンスパさんを倒した後でもう一波乱! の方が「ええっ!?」となれたんだけどなぁ。

パンフレットのインタビューにあった「スパイラルネメシスが本当に起きる」という中島さんのアイディアはぜひ、見たかったです!!!

***以下妄想***
結婚式でニアが消えて、観客が涙ぐみながらこれで終わりかーと思ってたら、コアドリルをもらったギミーがいきなり「こんな終わり方納得出来ないぜ!」って叫んで、死んだ人たちを生き返らせちゃうとかさ! ニアもカミナもキタンもロージェノムも四天王も次々生き返って、みんな呆然、ギミーが黒くなって1話アバンのシモンそっくりになっちゃうとかさ! ついでに止めに入ったロシウとブータを、ギミーが「こうしてやる!」って螺旋力で合体させて、1話アバンの副官が誕生しちゃうとかさ! 螺旋エネルギーの暴走を感知した他の星の螺旋族が「今すぐ止めなければ地球を総攻撃する」って通告してきて、銀河全面戦争に突入しちゃうとかさ! 「おもしれぇ、止められるもんなら止めてみろ!」ってギミーと生き返り組が宇宙に出撃しちゃうとかさ! それをシモンたちが止めようとして、大グレン団同士の戦闘が始まって、ヨーコがカミナやキタンと、ヴィラルが四天王やロージェノムと、大グレン団のみんなも「こんなのいやだ」って泣きながら戦って、ギミーの力がどんどん暴走して、スパイラルネメシスが起こりそうになって、ギミーが「やつら時空間ごとねじ切ってやる! 俺を誰だと思っていやがる!」と1話アバンそのままに叫んだそのとき、その前にグレンラガンが立ちふさがって! シモンが最後の口上で! 生身でロケットのように突進して、戦艦もガンメンも突破して、「ギミー、歯ぁ食いしばれえええ!」ってギミーを殴り倒して正気に戻して! 全てが元に戻り、危機は回避され、シモンは消えて行くニアやカミナたちと微笑みあってから、あらためて去って行くのだった……ぐらいのことをやってほしかったんです。
(そしたら天元突破キングキタンも出せたし、シモン VS 天元突破ソルバーニア戦だって描けたのにっっっ!)
***以上妄想終了***


……だって「えっ、まだあるの!」こそがグレンラガン、だったじゃないですか……
今回は「えっ、もうないの!?」って思ってしまったんですよ……(- -;)

■尺がない割に、もったりしたシーンが多かったです。同じ場面の繰り返しとか。TV版より遅く感じたシーン、もっとスピーディにしてもよかったのではと思う箇所がいっぱいありました。そこを詰めれば、

せめてナンダ級のエピソードぐらい、入っただろうに!!!!!!!!!!


もう悔しくて悔しくて……脚本第一稿ヴァージョンも映画化してください。
エヴァンゲリオンのように10年後に再映画化してください。
それまで待ちますから……!

■不満が多すぎて書ききれないけれど、とりあえずゾーシィたちが生き残ってしまったのがワースト。
どんなに期待はずれでも、カミナが生き返ったりニアが助かったりする最悪の展開にだけはならないだろうなーと思っていたら、甘かった。まさかゾーシィたちとは。意外な伏兵でした。

■監督がキタン好きなのも知ってるし、人気あるから目立たせたいのもわかる。
でも、キタンだけを死なせても、ゾーシィたちが死ななかった時点で、キタンの死のシーンが、何にも心に残らなくなっちゃったんですよ!

ギミーの「こわくないんですか」「ずるいですよ」も目の前でジョーガン&バリンボーが散ったからこその、心の底から絞り出してくるようなセリフだったし、ギミダリの気持ちを察して「お前らが重荷に思う必要はない」って言ってあげるお兄ちゃんなキタンがよかったのに。

「あばよダチ公なんてしゃれたセリフは言う柄じゃねえ。行ってくるぜ野郎ども!」も、「野郎ども」が死んでるか生きてるかで、全然セリフの重みが違うじゃないですか!
TV版では「野郎ども!」の一言だけで泣けたのに。

女子どもをのぞく戦闘要員としては「最後の一人」になってしまったキタンが、皆の遺志を一身に背負って特攻するからこその迫力だったのに。

そしてキタンの死に対する反応も、アーテンやリーロンやヨーコはTV版通りだからあったけれど、急遽モブとして加えられたゾーシィたちは反応薄くて。あのシーンで、ゾーシィたちが生きていたら、もっと暴れたり騒いだり「俺たちも行く!」って飛び出したりしたと思うんですよね。

■これまで、24話はあまり好きな回ではありませんでした。
「ゾーシィたちって死ぬ必要あるの? キタンみたいな見せ場すら与えられなくて、まとめて片付けられちゃって、かわいそうじゃん。いくらモブキャラだからって、犬死にだよ。物語の中で何の意味があるんだよ」なんて思ってましたが、自分が間違ってました。

24話は、思いっきり必要な回だったんだよっ!!!!!

螺巌篇見て、初めてわかったよ。
あの大量死のこれでもかこれでもかのたたみかけが前提にあったから、25話のキタンが、26話のアニキとの邂逅が、27話の非戦闘員であるリーロンたちまで加えた天元突破の合体が、すごい悲壮感と武者震いで鳥肌ものだったんだよ。

■自分はやっぱりシビアさがないと、燃えられないんだなってよくわかりました。
最初から穴の開いてる天井見上げて「いつか地上へ行こう」じゃイヤなんです。
固い岩盤に閉ざされた天井を、絶対無理だと誰もが思ってるのに、突破しちゃう物語が、見たかったんです。
ロシウもそうだけど、ロージェノムもアンスパさんも、今回すっかりお茶目になっちゃってて、人間味あふれる感じになっちゃってて、すごく残念でした。あの情け容赦なさ、非人間的な感じだけど機械的ではなく凄みがある、最終回の叫び合いがたまらなく好きだったのに。みんないい人になりすぎです……(泣)

■まぁ、不安がほぼ的中して、いっそすがすがしい思いです(笑)。
自分は、紅蓮篇とTVシリーズと小説版と森小太郎さんの漫画版が大好きなので、グレンラガンファンはやめません。
でも螺巌篇はもう、見に行かない。一度見たからいいや。だって全然、ワクワクドキドキ出来なかったんだもん。

……といったん書いたものの、ネットで他の方の感想を読ませていただいていて、その中の「これこそが本来グレンラガンでやりたかったことなのではないか?」というご意見に、うむと思いました。
自分は何しろ3部好きという、ファンの中でのイレギュラーだということは自覚していますので。
本来、今石監督と中島かずきさんが求めていたグレンラガンはこちらだったのかも知れない、自分はかなり偏った見方をしている人間なので、そういう人間がえらそうに良いとか悪いとか作品を評価してはいけませんよね。

一緒に行ってくれるという人がいるので、やっぱりもう一度行こうかな。
今度は「ゾーシィたちが死なない話」って最初からわかってるから、もうちょっと他の部分にも気を回せて、楽しめるかもしれない。
ヤコウ村エピソードの追加は、新たにふくらんだプロポーズシーンや主題歌とのつながりもちゃんとあって良かったし、
TV版で足りなかった牢獄でのシモンの心理描写、冒頭の「空白の7年間」の点描/カミナシティ建設のところも、すごくすごく良かったんですから!

とりあえず以上です。一度しか見ていない上に後半は呆然としていたので、事実誤認しているところも多々あると思いますが、観た直後の感想ということで、ご容赦ください。
読んで不愉快になってしまった方がいたら、すみませんでした……m( _ _ )m
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