アニメ『天元突破グレンラガン』について、個人があれこれつづるブログです。オフィシャルとは関係ありません。
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中島かずきさんがアエラのエッセイで取り上げていたので、『BAKUMAN(バクマン)。』(大場つぐみ・小畑健/集英社)を読んでみました。面白かった。
で、当然のように『サルまん』も読み返したくなり、『21世紀愛蔵版』(竹熊健太郎・相原コージ/小学館)を入手……
最近読むものはこの調子で、必ず何らかの形でグレンラガンの影響を受けています。
どこまで中島かずきさんに踊らされれば気が済むんだ自分!
でも、もともとグレンラガンの合体インフレ見たとき「これ『サルまん』でやってた少年漫画のインフレじゃん?」と思ってはいたんですよ〜。
今回読み返してみたら"強い奴のインフレ"でしたが。
そして『21世紀愛蔵版』下巻の新作部分「萌え&ラノベ」のブレーンとして、「更科修一郎」氏の名前が載っていて、思わずニヤッとしてしまったのでした。
この人、『オトナアニメ Vol.6』で「グレンラガンには何一つとして新しい概念はない」とぼやいていた、評論家/フリー編集者の方ですよね?
で、当然のように『サルまん』も読み返したくなり、『21世紀愛蔵版』(竹熊健太郎・相原コージ/小学館)を入手……
最近読むものはこの調子で、必ず何らかの形でグレンラガンの影響を受けています。
どこまで中島かずきさんに踊らされれば気が済むんだ自分!
でも、もともとグレンラガンの合体インフレ見たとき「これ『サルまん』でやってた少年漫画のインフレじゃん?」と思ってはいたんですよ〜。
今回読み返してみたら"強い奴のインフレ"でしたが。
そして『21世紀愛蔵版』下巻の新作部分「萌え&ラノベ」のブレーンとして、「更科修一郎」氏の名前が載っていて、思わずニヤッとしてしまったのでした。
この人、『オトナアニメ Vol.6』で「グレンラガンには何一つとして新しい概念はない」とぼやいていた、評論家/フリー編集者の方ですよね?
『サルまん』(『サルでも描けるまんが教室』)って、確かに面白いし、傑作であることは間違いないんだけど、読むと疲れるというか、だんだん虚しい気持ちになっていきます。
「もうこの世に面白い漫画なんてない、しょせん行き着く先はエロしかねーんだよ」というような、荒んだ気分になっちゃいます。
あるいはグロとか? 意味なくチェーンソー振り回して首をぶった切る類い。
結局エロスとタナトスか……
漫画でたとえると、『ディスコミュニケーション』(植芝理一/講談社)11巻収録「夢の扉」エピソードに出てくる引きこもり少年・角田くんみたいな心境でしょうか(笑)
角田くんはひじょうにベタなつまらない方法で立ち直るわけですが、あれはその前提として、『ディスコミ』がハンパじゃない過剰オタク漫画なので、許せちゃうんですね。
大半のオトナは「なんだよケッ、つまんねーの」と思うだろうけど、行き着くところまで行き着いた果てで、結局人を救えるのは小学生みたいにシンプルで前向きな考え方だというオチが、自分は好きです。
本屋さんに並んでいる無数の本をながめていると、完璧なオリジナル作品なんてもう作れないのではないかという気がします。そこで絶望するのは簡単です。
でも、だったら別にオリジナル作品なんて目指さなくていいじゃん。
新しいものなんか生み出さなくていいじゃん。
「今まで誰も見たことのないような作品」を見たいと思うのは、それが自分をワクワクさせてくれるから。
だったら、自分がワクワクできるものなら、何だっていいんですよ。
中途半端なマネやパロディは、ワクワクしない。つまんない。
だからやるならもう、徹底的にやる。
「これでもか、これでもか」と詰めこめるだけ詰めこんじゃう。
「どこかで見たような」と言われることを恐れず、臆面もなく「過去作品へのオマージュです!」と言い切り、「王道ですから!」と開き直る。
王道を目指す=宇宙の中心を突破するという、まんまなタイトルを作品につけちゃう。
グレンラガンには「こんな方法もあったのか」と、うならされました。まさに目から鱗。
「しょせん行き着く先はエロしかない」この世の中で、日曜朝のお子様向け番組で堂々と"ドリル"振りかざして、同じところをぐるぐる回っているように見えても「一回転すれば、ほんの少しだが前に進む。それがドリルなんだよ!!!」と吠えるグレンラガンは、世の中に絶望しているオトナたちへの、一つの解答だと思うのです。
とんがった作品を目指していた(と思われる)今石監督が、グレン製作後のインタビューで「作りたいアニメじゃなく、見たいアニメを作った、というのが僕のなかでは一番大きな収穫でした。」(公式ムック下巻/小学館)と語っているのが印象的でした。
「『さるマン』は面白いけど、『バクマン。』のちょっとおバカな中学生コンビを応援してやりてぇんだよ!」
それが21世紀の疲れきったオトナの一人である自分の、今の心境です。
「もうこの世に面白い漫画なんてない、しょせん行き着く先はエロしかねーんだよ」というような、荒んだ気分になっちゃいます。
あるいはグロとか? 意味なくチェーンソー振り回して首をぶった切る類い。
結局エロスとタナトスか……
漫画でたとえると、『ディスコミュニケーション』(植芝理一/講談社)11巻収録「夢の扉」エピソードに出てくる引きこもり少年・角田くんみたいな心境でしょうか(笑)
角田くんはひじょうにベタなつまらない方法で立ち直るわけですが、あれはその前提として、『ディスコミ』がハンパじゃない過剰オタク漫画なので、許せちゃうんですね。
大半のオトナは「なんだよケッ、つまんねーの」と思うだろうけど、行き着くところまで行き着いた果てで、結局人を救えるのは小学生みたいにシンプルで前向きな考え方だというオチが、自分は好きです。
本屋さんに並んでいる無数の本をながめていると、完璧なオリジナル作品なんてもう作れないのではないかという気がします。そこで絶望するのは簡単です。
でも、だったら別にオリジナル作品なんて目指さなくていいじゃん。
新しいものなんか生み出さなくていいじゃん。
「今まで誰も見たことのないような作品」を見たいと思うのは、それが自分をワクワクさせてくれるから。
だったら、自分がワクワクできるものなら、何だっていいんですよ。
中途半端なマネやパロディは、ワクワクしない。つまんない。
だからやるならもう、徹底的にやる。
「これでもか、これでもか」と詰めこめるだけ詰めこんじゃう。
「どこかで見たような」と言われることを恐れず、臆面もなく「過去作品へのオマージュです!」と言い切り、「王道ですから!」と開き直る。
王道を目指す=宇宙の中心を突破するという、まんまなタイトルを作品につけちゃう。
グレンラガンには「こんな方法もあったのか」と、うならされました。まさに目から鱗。
「しょせん行き着く先はエロしかない」この世の中で、日曜朝のお子様向け番組で堂々と"ドリル"振りかざして、同じところをぐるぐる回っているように見えても「一回転すれば、ほんの少しだが前に進む。それがドリルなんだよ!!!」と吠えるグレンラガンは、世の中に絶望しているオトナたちへの、一つの解答だと思うのです。
とんがった作品を目指していた(と思われる)今石監督が、グレン製作後のインタビューで「作りたいアニメじゃなく、見たいアニメを作った、というのが僕のなかでは一番大きな収穫でした。」(公式ムック下巻/小学館)と語っているのが印象的でした。
「『さるマン』は面白いけど、『バクマン。』のちょっとおバカな中学生コンビを応援してやりてぇんだよ!」
それが21世紀の疲れきったオトナの一人である自分の、今の心境です。
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