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アニメ『天元突破グレンラガン』について、個人があれこれつづるブログです。オフィシャルとは関係ありません。
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なんだかんだ言って、自分は結局3部が好きなんだと気がつきました。
螺巌篇で3部がどれだけ削られるか考えただけで動揺してしまうほどに(^ ^;)

「グレンラガンは3部がなければただのアニメ。
 3部で終わっていたらただの鬱アニメ」

だと思っております。
3部で終わらずにその先へ進む展開が好きなのです。

3部は起承転結の転であり、物語半ばのどんでん返しの部分ですが、同時に、もう一つの役割があると思います。

それが「リアリティ」。

池上永一『シャングリ・ラ』角川文庫版に、筒井康隆が解説文を寄せているのですが、「この作品の長所でもあり短所でもあるところは、すべてにおいて過剰であるということだ」とした上で、「SFといえども通常の読者はその世界に感情移入することを望み、その望みはリアリティによって得られるのだが、ここではそのリアリティは決定的に無視されてしまう」と書いています。

この「すべてにおいて過剰」って、まるでグレンラガンのことみたいだと思いました。

でも、『シャングリ・ラ』において無視された「読者が感情移入するためのリアリティ」が、グレンラガンでは拾われている。
それが3部の、もう一つの役割だと思うわけです。

なお、これは『シャングリ・ラ』とグレンラガンを比べてどちらが優れているかという話ではなく、物語を語る方法の違いです。
グレンラガンの方が親切ともいえるし、「ずるい」ともいえる。
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